6.232017
GESTスタッフが教える「デング熱ってこんな感じ!」
フィリピン留学中、生徒さんがかかる病気の中で
一番気をつけなくてはいけない病気は デング熱 。
楽しいフィリピン留学生活を過ごすために事前にデング熱について把握し、
予防して健康で充実した留学生活を過ごしましょう!
◆ この記事の目次 ◆
デング熱ってどんな病気?
デングウィルスが感染して発症する「熱性感染症」で、デングウィルスを持った蚊を媒体として感染します。
生息地は東南アジアなどの熱帯や亜熱帯地域であり、「暑い国」での発症は多く、世界で年間5000万人〜1億人がデング熱に感染しています。日本人の観光客の多いハワイや台湾などでも発生する病気です。
症状はどんな感じ?
潜伏期間が2〜15日間で、人によって症状は異なりますが、多くの場合で突然の38〜40度の高熱が出て、高熱に伴う筋肉痛や頭痛などの症状が現れます。人によっては身体全体に発疹が出現します。
デング熱は危険?
世界で5000万〜1億人以上が発症するデング熱ですが、入院が必要な重度のデング熱患者は50万人以上発生しています。しかし、重度のデング熱患者の大半が15歳未満の子供で、約1%は死亡してしまいます。
事前にワクチンで予防できる?
デングウイルスに対する特有の薬はなく、対症療法となります。
デング熱感染を避けるためにも未然に感染を防ぐために、長袖・長ズボンの服の着用や虫除けクリームなどを利用しての予防してください。
留学生でもデング熱に感染する人はいるの?
雨季(6〜12月)の時期はデング熱感染しやすい時期で、蚊を媒体にして感染するため、学校で一人感染していると広がる傾向にありますね。
特に留学生の多い、夏休み(8〜9月)は感染者が増えます。
デング熱にかかる人の傾向は?
デング熱ウィルスを持った蚊に刺された人が全てデング熱に発症する訳ではないです。
私のように4年間フィリピンに滞在していても、一度も感染したことがない人もいれば、1週間の短期留学の留学3日目でも感染してしまう人もいらっしゃいます。
やはり疲れが溜まっている人、体力が消耗している人などが感染している傾向にある気がします。
また、女性は虫刺され跡を気にして虫除けクリームを塗る人が多いですが、男性はあまり気にされようで、感染者数は女性の二倍以上だったように思います。
デング熱に感染したらどうしたらいいですか?
高熱が出た時点で学校スタッフさんに相談してください。
人によっては高熱→平熱→高熱→平熱を繰り返す場合もあります。その場合にも治ったと自己判断せず必ずスタッフさんに相談してください。
病院でデング熱の検査結果には時間がかかるため、多くの場合には検査入院が必要になります。デング熱と診断後に学校に帰ることなく、そのまま入院する場合が多く、検査に行く時点で着替えやお金など持参することをオススメします。
帰国日まで残りわずかなのにデング熱に感染したら?
帰国日近くにデング熱に感染してしまった場合、担当医の判断で入院・退院が決定されます。
もし帰国日に退院ができないという場合には利用便の変更などの相談を学校スタッフさんにしてみましょう。
海外留学保険に加入している人に関しては多くの場合で変更後の航空券代金を負担してくれるため、必ず領収書などを保管しましょう。
過去に熱があるのにも関わらず、そのまま日本に帰国された方が数名いらっしゃいましたが、日本入国時のサーモグラフィーチェックで検査員に止められて感染症検査を行いました。
その後、病院での検査を複数回行う必要があったようで、個人的には病気が治るまではフィリピンの病院での治療をお勧めします。
デング熱で重症になった人はいる?
デング熱で重症になった人にお会いしたことはありませんが、2015年には日本人女性がデング熱に感染し、症状が現れてから数週間医療機関での受診を行わず、出血やショック症状を伴う「デング出血熱(デングショック症候群)」により死亡したケースも報告されています。
ただ、デング熱は重症化を防げる病気ですので予防と早期治療は怠らないようにしましょう!
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