1.152017
フィリピンの歴史
フィリピン留学をする上で、フィリピンの歴史を知っておくことは、
フィリピン人の先生達と会話が弾み、仲良くなることに繋がります。
留学前に簡単なフィリピンの歴史を知り、
先生と話すときの話題作りに活かしてみてください。
フィリピンの歴史は、「スペイン統治時代前」「スペイン統治時代」
「アメリカ合衆国植民地時代」「独立時代」の4つの時代に分類されます。
◆ この記事の目次 ◆
スペイン統治時代前
フィリピンは7000以上の島々からなる国であり、
スペインによる統治が行われるまでは、それぞれの島で集落が形成されていました。
しかしながら、その時代にはフィリピンでは文字が普及されておらず、
中国の文献などを使い中国商人と貿易を行なっていました。
イスラム教
14世紀後半にはイスラム商人の影響もあり、
フィリピン全土に一気にイスラム教が広まったと言われています。
特に南部のミンダナオ島西部からスールー島にかけて統治していた
スールー王国はイスラム教を国教とし、フィリピン最初のモスクを建設しました。
現在でもこの地域にはイスラム教徒が多く居住しており、
「イスラム教徒自治区」としてフィリピンの国内でありながら、
政治活動などは別の形を取る自治区があります。
スペイン統治時代
マゼラン
521年にスペイン国王から派遣され、世界一周を目指していたマゼラン一行がマクタン島に辿り着き、
部族長にスペインへの服従やキリスト教への改宗を求めました。
セブ島の人々はイスラム今日からキリスト教へ改宗を進めていきましたが、
強引に改宗を迫る彼らのやり方に最後まで反発したのが、
当時マクタン島を統治していたラプラプでした。
後の戦いでラプラプはマゼランを殺害し、フィリピンの英雄となりました。
しかしながら、それから50年もしないうちに再度スペイン軍が押し寄せ、
レイテ島やサマール島、ついにはセブ島もスペインの領土となりました。
スペインの影響
スペインの影響はフィリピンにキリスト教・言葉・教育などの様々な影響を及ぼしました。
国内に多くの教会が建ち、スペイン人の神父は街で一番の権力者となって、フィリピンの人々を支配していました。
アメリカ合衆国植民地時代
スペインからの独立
高等教育が普及したことにより、
次第にスペインからの独立を目指す運動が各地で発生するようになりました。
今でもフィリピンの英雄と称えられている革命家ホセ・リサールは、
スペイン留学中に植民地支配下のフィリピンで起こっている問題を告発文として出版しました。
その後、スペイン政府への反逆罪で処刑されました。
スペインからアメリカへ
1898年に米西戦争が勃発し、
フィリピン独立を求める革命勢力のエミリオ・アギナルドは
アメリカの後ろ盾を得て独立運動を開始しました。
その後マニラにあるスペイン総督府を陥落させ、約300年続いたスペイン領地時代は終わりました。
日本軍の侵攻
フィリピンの南部に日本が侵攻し、約110万人のフィリピン人が日本軍の犠牲となりました。
第二次世界大戦で日本が敗北すると、フィリピンは完全な独立を果たしました。
独立時代
戦後、フィリピンでは様々な大統領が誕生しましたが、
その中でも最も有名なのは独裁者として有名な「マルコス大統領」です。
マルコス政権
マルコス大統領は1965年〜1986年までフィリピン政治を支配した独裁者でした。
この間、他のASEAN諸国が着実に経済成長を進めている中、
フィリピンでは政治的腐敗が蔓延し、その結果として経済成長が滞ったと言われています。
エドゥサ革命
マルコス政権の腐敗政治を正すために立ち上がった
元上院議員のペニグノ・アキノがマニラ空港で暗殺されました。
その後大統領選挙でも投票結果の改ざんなどを続けていたため、
独裁政治に我慢が出来なくなり激怒した国民たちは、ついにエドゥサ革命を起こし、
マルコス政権は終わりを告げました。
その後、暗殺されたアキノ議員の夫人やその息子が大統領になり、
少しずつ政治体制を改正していきました。
2016年には6年の任期を満了したアキノ政権が終了し、
現在では世界的にも有名なドゥテルテ大統領が就任しています。
フィリピンは長く他国に支配されてきた歴史を持っていることが分かります。
スペイン・アメリカ・日本に支配され、
独立後も独裁者マルコスによって腐敗政治が行われておりましたが、
人々は圧迫する勢力から自らの権利を守り、その環境を脱却するために
勇気を持って戦い、勝利を掴んできました。
フィリピンの歴史を知っていると、先生たちも喜んで話してくれることが多いです。
授業中にはフィリピンの英雄の話などで先生との距離を縮めてみてくださいね。
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